【退出ゲーム】感想。
退出ゲーム /初野晴
初めて初野晴さんの小説を読んでみた。
きっかけは昨日図書館で見つけたからだ。
最初は作者の名前がかわいいいなと思って手に取った。
パラパラめくっていくとなんか面白そうで試しにと数冊あったうち2冊選んだ。
今回読んだ【退出ゲーム】と【トワイライト・ミュージアム】
退出ゲームは主人公の清水南高校1年の穂村千夏(通称:チカ)からの視点で物語が進んでいる。
また、逆ヒロインとしての同校1年上条春田(通称:ハルタ)がとてもおもしろかった。
このハルタは年頃の女子高生のチカが羨む容姿の持ち主でありながら頭脳明晰で、少しどころじゃない変わり者であるのがとても惹かれた。
この2人が主なキャストだけれどそれぞれに出てくる2人の同級生や周りの関係者も一癖ある。
この【退出ゲーム】は4つの短いストーリーで一話完結なので読みやすかった。
その中で私が好きな話は【エレファンツ・ブレス】だ。
吹奏楽部でフルート奏者のチカが空き教室で先生に注意されながらも練習していると、生徒会の日比野が問題を抱えてやってくるところから話は始まる。
あらすじを書くと長くなりそうだからここではこの話が好きだと思ったポイントを話す。
この話では "色" に注目される。
この話で私で私は知ったが色には細かく名前が決められていて "色彩辞典" なるものも現実にはあるそうだ。
しかし辞典とは言っても
『世の中には色見本が明らかにされず、奇妙な色の名前だけが残されている』 らしい…
この話では他にも初めて聞く色の名前が出てきていて、その色を想像してみるだけでも楽しかった。
久しぶりにハマりそうな作家が見つかったのでこれから読み進めるのがとても楽しみでしょうがない。!